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イタリー旅行

24:10-28:50
慌てて阪急河原町駅から電車に飛び乗る。
電車といってもジェってコースターみたいに天井も窓もなくて剥き出しの座席が4席しかない。
あっちゅーまに着いた所はイタリアの駅だった。
苺ちゃんと待ち合わせて自転車に乗りながら山を登ったりしてみる。
途中、河を渡らないと行けなくなって、自転車を置いてついてそこを渡る。
私の服の中には蛙がいっぱい入ってきて気持ち悪かった。
河を渡りきったら置いていたはずの自転車がそこにあった。
私はもう帰る時間になった。
苺ちゃんはもうしばらくイタリア観光をするようなので申し訳ないが私だけ先に帰ることにした。
が、駅への道がわからない。
苺ちゃんが駅まで送ってくれた。
途中、四角張った綺麗でシンプルなホテルの中を横切った。
私一人だと方向音痴でどこに行ってしまうかわからないので心強かった。
駅に着くとまたあのジェットコースターのような電車がもうすぐ出発するところだった。
乗車料金がわからずモタモタしていると小太りの車掌さんが600円でいいよと言った。
600円を払い苺ちゃんに「またね」と別れを告げたところで電車は出発した。
1泊2日の短い旅だった。(車中泊があったのだろうか?)
600円で飛行機使わず電車で京都からイタリアへ行けることが不思議とも思わなかった。
ふと外を見ると雪景色で『もう長野まで来たか』と思った。
後ろの席にはいつのまにか母が座っていた。
自転車で横切ったホテルに泊まっていたらしい。
しばらくすると京阪三条駅に着いて、降りた。
あとで車掌さんに聞くと実は料金は13万600円だったのだそうだ。
旅行中、自転車を放置した追加料金、ホテルを自転車で横切ったための追加料金。
13万円は母がこっそり支払ってくれていたそうだ。
お母さんありがとう。